約 3,817,646 件
https://w.atwiki.jp/vahren_ency/pages/722.html
おい、フーリン 「おい、フーリン。竜騎士どもを殺してこい」 「わかりやした!」 クイニック⇔リュッセル間の海峡での何度目かの空中戦。大義に燃える竜騎士たちは 善戦するも百戦練磨の悪魔たちに押されつつあった。とりわけ、悪魔たちの中で花形とも いえる戦いぶりをしていたのが最速の悪魔・フーリンであった。 「シェアアア!」 「は、速い!」 竜騎士たちは大陸でも駿速で鳴る精鋭たちであったが、彼ほどの相手と戦ったことは無かった。 爆音に近い風切り音を上げつつ迫る黒影。その速度を一切殺さずに投げつけられる槍は狙い違わず 三騎を射ち落とし、続いて繰り出される蹴りは歴戦の将を叩き落とした。 「ヒュウ♪ 竜騎士ってのも大したことねぇなぁ」 槍を投げ尽くした彼は一度、本陣に戻ることにした。身軽になった体を風に遊ばせつつ、 楽しげに、どこか物足りなさそうに西の空へと消えていった。 「我が軍の攻勢に、奴らは成す術なしです。 ここは一気にリュッセルへの上陸を図るべきかと」 常に慎重なパルスザンが更なる攻勢を示唆してきた。今がその時。悪魔たちは勇み立つ。 「……そうか。さっさとケリをつけよう……。 おい、フーリン。あの赤毛の小娘を殺してこい」 「了解!」 リュッセル北での戦いがはじまった。魔軍優勢の状況は、未だ覆らない。 「フーリンの野郎にばっかいい格好させるな。野郎ども、殺りまくれ!」 「イーッ!」 ショハードの隊が自慢の豪弓にて矢の雨を降らす。それだけで何騎もの竜騎士が戦闘不能になる。 戦功を譲るまいとしたその斉射が皮肉にもフーリンを援護する形となった。 「我が隊も防ぎ矢をいたせ!」「速い! 奴だ! フーリンが来たぞ!」「馬鹿言え、誰が追いつけるんだ!」 最低限の装備で飛び出したフーリンは雑魚には目もくれない。目指すはただひとり。 「奴の狙いは御館様だ! セレン、我が隊ではお前が一番速い。行け!」 「間に合え……間に合ぇーーー!!」 間に合う筈も無い。フーリンは早くも目標を捉えていた。投げ槍に手をかける。 忙しなく指示を飛ばすアルティナはこちらに気付いてすらいない。チャンスだ。 「白銀の結晶よ。天空を貫け。ブリザード!」 「!?」 リューネ、魔王軍双方にとって予想だにしない援軍が駆けつけた。その魔力――絶大。 「フーリンが死んだ!」 「馬鹿、まだ死んでねぇよ」 だが、フーリンは大きなダメージを受けた。そこに、鬼気迫る形相の青竜の騎士が追いついてきた。 「アルティナ様を傷つける奴は、許さない!」 負傷しているとはいえ、フーリンを相手に一歩も退かぬ戦いぶりをする。 これ以上は無理か。舌打ちし、だが、どこか楽しげにフーリンは退却していった。 危機から脱し、心強い援軍を得たリューネ騎士団は盛り返し、 悪魔たちをリュッセルから追い出すことに成功した。 「作戦を練り直す必要がありますね。一度退きましょう」 「……そうか。止むを得まい」 俺はどこまでも行ける…はず -- 名無しさん (2012-08-04 13 11 12) つえー -- 名無しさん (2023-04-30 11 18 22) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vahren_ency/pages/1022.html
旭日は東方より Download 作者: 作者紹介文 初期領地数 初期勢力数 初期クラス数(召喚除く) 主な種族 訓練上昇値 備考 title画像元:? map画像元:? 色々手が込んでいるので先が楽しみ マップで時々真っ黒の所があるけどバグかな? -- 名無しさん (2013-12-07 10 54 27) プレイありがとうございます。限定公開というか、戦闘についての意見を聞く為の仮アップなので、 マップや内政が未だ手抜きなのです。来年アップした時には多分直っています。 -- 作者 (2013-12-07 21 13 38) 勇者の陪臣の賢者が30レべで不正スキル習得になっているぜ。 -- 名無しさん (2013-12-08 21 59 37) すみません、旗上げすると資金がバグってしまいます。 宜しくです。 -- 名無しさん (2013-12-19 22 23 33) 難易度、選択したユニットと旗揚げした領地、資金がどうなったのかといった詳細はありますでしょうか。 心当たりとして、戦闘があった領地の経済値の低下で収入が大幅にマイナスに振れていたりすることがあるのですが。 -- 作者 (2013-12-20 17 38 21) エルサスのお姉さまでプレイしました 大砲は強すぎるわけではないですが、前衛がしっかりしているときに使うと中々でした。 シーク公国は召喚でけっこう押し切れることが多かったです 森林はユニットが見ずらくていつの間にか後衛がやられていることが多かったので凶悪でした。 リグーリアは攻略するのが4部隊では厳しいです。 あと、中盤くらいでテュルク前衛軍の維持費が3220、領地12・13で、12の方が-98、13の方が2で 総収入が+-98と出てました。 明らかに収入が-で4桁は行きそうなのですが -- ななし (2014-01-08 12 36 58) 戦って撤退したときに、相手の戦力値が-になるバグが起こったので、 小物入れに上げといていいですか? -- 名無しさん (2014-01-08 16 33 46) 報告感謝です。改四では部隊上限8になっています。総収入は収入のみを示しているはずですので、実際の入金は維持費込みの-4桁になっていませんか?と、戦力値-について、お手数かけますがお願いします… あちこち手を入れなくてはならない部分ができているので、更新はちとお待ちください。 -- 作者 (2014-01-08 18 23 37) 避難所の方に上げときましたので、お願いいたします -- 名無しさん (2014-01-10 23 31 19) 書き忘れていましたすみませんが、 避難所にアップした古いほうは領地43、 新しいほうでは領地37の部分で問題が起こりました -- 名無しさん (2014-01-11 00 32 14) 取り急ぎ落としました。ぱっと見本体の具合のようにも見受けられるので、修正できれば次回更新の時に報告いたします。 -- 作者 (2014-01-11 16 48 42) 避難所の方は削除しておきました、作業が大変な中で確認ありがとうございました。 -- 名無しさん (2014-01-12 00 49 40) あと書き忘れですが収入は維持費込みでの四桁でしたので、問題ありませんでした。 -- 名無しさん (2014-01-12 00 53 31) サヴァン、上位クラスにランクアップするとメンバー条件の表示ではメンバーにできるはずなのに自クラスの系統、魔法戦士がメンバーにできなくなる。 特務隊長、メンバー条件の表示では雇用できるはずのオシュレイが雇用できない。 シナリオ講座には表示齟齬現象の記述がないみたいなので、なんじゃこりゃな状態。 friendの自クラス、自種族の記述必須なのだろうかと想像。 -- 名無しさん (2014-01-18 00 45 52) 表示がおかしくなっていたキャラクターのatrributeのarrowの部分を削ってみたら、表示が直りました。 表示上は弓に無敵となっているのですが、完全に直ったのかはわかりません -- 名無し (2014-01-27 14 34 00) 追記、debugpaperを使って行いました あと、治療士の召喚スキルの設定に齟齬があるみたいです -- 名無しさん (2014-01-27 14 37 08) 内政する土地が限られていて信長の野望の本城みたいで面白い ただ土地の経済値がマイナスになったりするのはやめて欲しい。 -- 名無しさん (2014-01-28 23 46 17) コウトク雇える人材少ないな 他勢力じゃ無理なのかな… -- 名無しさん (2014-02-18 22 43 59) 雇えません、申し訳ない。次verから勢力マスターは基本自決、加入はイベント待ちになります。 ようやっと手がつけられるようになりましたので、まずは近日中にバグや意図しない仕様を修正して上げ。そのあとシステム一段落、OPを全勢力実装、中ボス実装、ストーリー実装、東側とラスボス実装、それぞれの節目ができ次第順次上げていく予定です。 -- 作者 (2014-02-19 20 09 47) 面白い ひとつの領地に突っ込める人材が少なすぎるので(3部隊~4部隊が普通) 勢力一つ倒した後の人材整理がクソ面倒なのが気になった(10人以上拾うと予備兵の解雇も視野に入る) -- 名無しさん (2015-05-08 21 06 03) 削除? -- 名無しさん (2017-06-22 11 43 29) 削除かな 荒削りながら面白かったので残念 -- 名無しさん (2023-06-28 01 22 11) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vahren_ency/pages/949.html
杯を片手に水魔法を唱えるゴブリン少女。 基本的に二日酔いな為、常に気だるげ。 フェリル島出身であるが、各地を放浪した経験から、 人間を甘く見ておらず、ゴブリン族の両雄と意識の刷新が得られた 新生フェリル党発足までは静観を続けた。 その後安定した食と酒の供給ルートが確立されるまでは、 大賢人に肉薄するほどの戦果をあげた。 文章が長いのに酒好きな事以外に人格や経歴を表す内容が全く無い。 3行目から10行目を2、3行にまとめた方がいいかと -- 名無しさん (2012-11-30 17 51 39) いんじゃねーの?やりすぎるとオリキャラうざいとか言われるし -- 名無しさん (2012-11-30 20 39 26) 指摘を参考に直してみたがどうか。 まだ長い気もするし、オリキャラ色が強くなったので、第三者の視点で教えて欲しいです。 -- 投稿者 (2012-12-04 00 23 20) 既存のイメージと同じなら今までの列伝で十分だし、オリジナル混ぜるのはありだと思う。そこからキャラの個性が生まれるし ただ、キスナートも知的キャラにすると他の青ゴブ四天王と被る・・・まあ、青ゴブらしいっちゃあ、らしいんだけど -- 名無しさん (2012-12-04 01 28 49) 1~2行目は問題なし。あとは誇張が多めでズレを感じる。 各地放浪や「人間を甘く見ておらず~」の部分は「人間は自分が悪役にされる事を忘れています」の フーリエンのようで食う飲む寝るのセリフが中心のキスナートには全く合わない。 また大賢人に肉薄するほどの戦果というのも、ゲーム上では召喚数と耐性以外は一般と同じ能力で 最終決戦Ⅱの時点でウンディーネ召喚ができない彼女には誇張されすぎている。 無理に優れた設定をつけずに 才能はあったがぐうたらで、フェリル党が順調なときは あまり役に立たず窮地にならないと実力を発揮しなかった 程度でいいのでは? -- 名無しさん (2012-12-04 04 17 12) ↑それじゃあまりに捻りが無さすぎてつまらない 知性派なところがフーリエンと被ると言うがブルーゴブリンはマタナ、ハウマン、アスターゼみんなインテリじゃん 普段は酔っているが実は知性的ってギャップでキャラがたたせた方が面白いと思うわ -- 名無しさん (2012-12-04 09 56 32) 水魔法が得意なゴブリンの少女。 自他共に認める放蕩者であり、食う寝る飲むのためだけに生きていたため 周囲には無能な酔いどれと評価され、フェリル党からも放置されていた。 しかしフェリルが人間の手に落ちたことで食うに困り、 再起したフェリル党に志願。ここでも最初はろくに働かなかったが、 友人フーリエンの提案で戦果に応じて食事と酒を増減させる約束を取り付けると 人が変わったような戦働きを見せ、また戦略面でも輜重兵の組織を提案して兵站の効率化に貢献。 通常の三倍の食料と引き換えにフェリル党躍進の一翼を担った。 -- 名無しさん (2012-12-04 11 00 45) 食う寝る飲むなぐうたらキャラと知的キャラの中間点を取る落とし所として 「食料の輸送を効率化」と言う方向で「メシ絡みの活躍」を強調してみた。 -- 名無しさん (2012-12-04 11 03 29) 「女子供に腹いっぱい食わせてやりたい」っていう考えのバルバッタや、それを引き継いだチルクが食うに困るほど食料を徴収するのは違和感がある。 下の暴走かもしれないけど、それならそうと書かないとフェリル党のイメージが悪く感じる -- 名無しさん (2012-12-04 17 55 57) んじゃこうかな -- 名無しさん (2012-12-04 19 52 51) 更新で採用された -- 名無しさん (2012-12-04 23 18 04) 食のルートが確立されたら働かなくなったのかwwwww -- 名無しさん (2012-12-05 02 13 20) 様々な助言ありがとうございます。 申し訳ありませんが、採用して頂いたばかりのものを、 直ぐに手を加えるのもよろしいと思えませんので、 とりあえずは現状のままにさせて頂きます。 -- 投稿者 (2012-12-06 23 55 47) 結局これが採用されている コメントでケチを付けていた人たちは今何をしているのだろう -- 名無しさん (2023-09-01 18 22 43) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vahren_ency/pages/764.html
五彩の旗 北方の地に古くから建つグリーン古城に、彩り鮮やかな五彩の旗が掲げられた。 公国の成立を祝う群衆が、積もる雪を黒く染め、英雄の登場を今か今かと待ち望んでいる。 古城のバルコニーにひとりの影が立つ。群衆は次々に歓声を上げた。 「グリーン公国万歳! カルラ様万歳!」 手に振られた旗が陽に閃き、打ち上げられた花火が高々と弾けた。 戦乱の大陸を平定し、首都ルートガルトにて公国の樹立を宣言したカルラは、故郷であるグリーン古城に凱旋を果たした。 雪原に住まう民はカルラを真の英雄として歓迎し、こぞって彼女を讃える式典に参列したのである。 バルコニーから姿をみせたカルラに、人々は惜しみない賞賛の声を送った。 「な、なんか恥ずかしいですぅ」 眼下に広がる人波にカルラは戸惑い後ずさる。 「なに言ってるだわよ。あんたが出ないでどうするだわさ」 背中を押され元の場所に送り返された。この日の為に、魔法で特別に造られた拡声器の前に飛び出る。 極度の緊張で喉がからからに渇いていた。 「え、ええと、カルラですぅ」 上擦った声が響いた。群衆はカルラの声を僅かでも聞き逃さぬように、急にしいんと押し黙る。静寂が古城を包み込んだ。 「き、今日は、カルラのために……集まってくれて、 あの……その……あ、ありがとうですぅ」 たどたどしい挨拶の言葉が拡声器から響き渡る。 カルラは言葉に詰り、長い沈黙が訪れた。 恥ずかしさと緊張で、頭が真っ白になっていた。それでも、何かを言わなくては、伝えなくてはと思う心は強くある。 以前のカルラであれば間違いなくこの場から逃げ出していただろう。だが、英雄として成長した彼女には何かが芽生えていた。 「なにをいえばいいか、カルラわからないですけど…… これだけは……これだけは、云えると思うですぅ」 一度、言葉を区切る。そして、力強く前を向くと大きく息を吸い群衆に語りかけた。 「戦乱はおわりました。もう、誰も傷つかないですぅ。 だから……だから、憎しみを捨てて、手を携えて欲しいですぅ」 多くの種族が争い、血を流し、憎しみあった。 この傷痕は、たとえ争いが終結しても、互いの溝として深く、長く、両者の間に残る事であろう。 忘れろというには余りにも都合のいい話だった。それでも、前に進む為には必要なのだとカルラは思う。カルラは残された生涯を平和の為に捧げようとしていた。 城下に集った群衆は皆押し黙り、静けさが辺りを支配する。カルラの言葉は、いずれは大陸中へと流布される。年端のいかぬ若い主にどこまでの器があるのか。 大陸平定の後、さらに困難な道を自ら選択した少女に、人々はかける言葉を見失っているようであった。 カルラは静かにバルコニーを後にする。 ――やっぱり無理なのですぅ。 自室に引篭もろうと廊下を歩くカルラの前に、ポートニックが珍しい客人を伴い待ち伏せていた。 客人はもはや敵意もないのか、カルラの真正面に立つと淡々と口を開く。 「還るに還れんのだ……嫌われ者は辛いものだな。 ……貴殿の望みに手を貸してもよい。まあ、魔族の力を必要とするのならば、だが」 「フン、私は別にどっちでもいいのだわ。勘違いされても困るのだわ」 「わたしは……その……」 魔族の雄、パルスザン、ドラスティーナ、シャルロットは、三者三様にカルラへと言葉を投げかけた。 魔王ルーゼルの死後、人間に対する意識の違いから同族間で激しい争いを繰り広げた彼らは、カルラの姿勢に思う処があるのだろうか。 カルラは彼らを嫌いになれなかった。魔族は苦手だが、どこかその瞳に哀しい色を常に湛えている彼らの姿は、下手な人間よりもよほど心を許せる気がしていた。 申し出に嬉しく思いながらも、何と返答すればよいか困っていると、廊下の先から素っ頓狂な声が上がった。 「魔族め! 大陸の平和は私が守る!」 叫ぶが早いか、声の主は腰に差した剣を勢いよく引き抜くと、正眼に構えてじりじりと距離を詰めてくる。 その後ろを小走りに駆け寄ってきた女性の神官が、剣を構える男とカルラ達を見比べると、呆れたような顔をして男に言った。 「ホルス様、何をしているのですか」 「性懲りもなく魔族が現れた。私が責任をもって退治する!」 ラザムの使徒を率いたホルスとイオナは、魔族を相手に一進一退の攻防を続け両者は宿敵といった間柄だったが、それも既に過去の話である。 しかし、血気盛んな若者は気が逸っているようで、仕方なしという風な表情をみせたイオナが目を瞑ると、手にした杖でホルスの後頭部をしたたかに強打した。 廊下に鈍い音が響く。白目を剥いたホルスが床に崩れ落ち、その背後でイオナは口元に手を当て乾いた笑いをあげていた。 「おほほ……カルラ様、はしたない所を御見せいたしました。 ラザムもカルラ様のお手伝いを、可能な限りさせていただきますわ。では、失礼」 気を失うホルスの襟元を掴み、ずるずると引き摺りながら廊下を辞していく。 その一連の事に、魔族の三者は互いに顔を見合い唖然とした表情を浮かべていた。 カルラはポートニックに促がされる容で、唖然としているパルスザンに恐る恐る近づくと、震えながらその手を握った。 「あの、み、皆さんの力も、か、か、貸してくださいですぅ」 嫌いではないが、魔族は怖い。臆病で内気な性格は、英雄と称される今でも見事に健在であった。 パルスザンは手を重ねると、双瞳を優しく細めて微笑む。魔族であっても、その感情は人と似通っているのであろうか。 徐にドラスティーナが手を差し出し、二人の上へと重ねてから、正気づいたかのように顔を真っ赤に染めて言い訳を述べる。 「べ、別に、暇だから手伝うのですわ。そう、光栄に思うといいのですわ」 ゆっくりとシャルロットが手を重ね、最期にポートニックがそれを包むように手を添える。 「商談成立だわさ」 損得勘定の好きな彼女らしい喩えであった。 魔族達の帰り際、パルスザンの傍らを付従うシャルロットがカルラを振り向いた。その鋭い眼光が背筋も凍るような冷たさで突き刺さる。 ――ま、魔族は怖いですぅ。 何故か例えようのない恐怖を刷り込まれた気がした。 魔族が去った後、自室に向かおうと歩き始めたカルラの歩を、廊下に響く賑やかな一団の声が遮った。 「なんだと、このトカゲ男」 「抜くか、犬」 「上等だ、フェリルの竜王の名は飾りでない事を教えてやろう」 「ほざけ。リザードマン族が単于、ゲルニード様が直々に相手をしてやる」 二匹の筋骨逞しい化け物が、隆々と波打つ肉体を激しくぶつけ合いながら荒々しく廊下を歩いてくる。その足先は、どうやらカルラの方を向いているようであった。 「ひっ……」 思わず引き攣った声が口から漏れた。急いでポートニックの姿を探すが、どこへ行ったのか影も形もない。 膝が震え、腰が砕けたようにがくりと支えを失ったカルラの身体は、惨めにも床へと崩れ落ちてしまう。座り込んだカルラの眼前に二匹の化け物が立ち並ぶ。 下から仰ぎ見るカルラの表情は傍目にみれば、恐らく今にも泣き出しそうで、口元をひくひくと歪めた実にみっともないものであっただろう。 そのカルラをじろりと二匹の獣の目が同時に捉えては、口を吊り上げて涎を引きながら牙を覗かせた。 「た、た、た、たすけ、たすけてですぅ。命だけはとらないでですぅ」 あまりの恐怖に、見栄も何もかもをかなぐり捨て、床に這い蹲り目を閉じ一心に懇願した。 「美味そうな小娘だ。どれ、ひとまず休戦といくか」 「そうだな。腹も減った事だ、半分に斬って喰らうか」 「か、カルラを食べても美味しくないですぅ」 「それは喰わねばわからぬ」 硬い毛に覆われた大きな手が、カルラの腕を掴む。そのまま力任せに立ち上がらされた。きっと頭から齧られてしまうのだろう。カルラの脳裏に凄惨な自分の姿が浮かび上がる。 ――ああ、カルラは不幸の星の下に生まれてるのですぅ。 しかし、一向に待っても食べられる気配はない。恐る恐る目を開けてみると、二匹の化け物は可笑しそうに腹を抱え低い声で笑っていた。隆起する筋肉がそれに合わせて大きくうねる。 こうしてみると、怖ろしいと思った二匹の化け物はどこか愛嬌のある顔をしていて、鋭い目を細めて牙を剥き出しに高らかに笑う様は、先ほどの印象からは幾分ましに思えるのである。それでも、カルラにしてみれば畏怖の存在には変わりない。 「何が可笑しいのですか、ゲルニード様」 巨体の影に潜んでいたチョルチョが、尻尾を揺らしながら問う。 「なに、小娘をからかって遊んでいたまでよ。のお、竜王」 「ハッハッハ。この娘がグリーン公国の主とはな。実に面白い」 未だに笑い続けるフェリルの竜王に、背後から現れたチルクが茶々を入れた。 「ルルニーガさんも、案外に人が悪いですね」 カルラの眼前に居並ぶのは穹廬奴がリザードマン族、ゲルニードとチョルチョ。そして、フェリルがゴブリン族、チルクとルルニーガであった。 状況を飲み込むのに暫しの時間がかかったが、ようやっと自分が遊ばれていた事に気付くと、カルラは急に恥ずかしくなって顔を背ける。 「悪ふざけが過ぎたようで申し訳ありません。 今日ここに参りましたのは、グリーン公国の、貴方の意思に賛同した故です」 チルクが丁寧な口調でカルラに述べ、ゲルニードを促がした。 「儂は気が短い。嫌なら首を横に触れ。即座に刎ね飛ばす」 カルラは首がとれるのではないかと思う程に、勢いよく縦に振った。 それを見て、満足気にゲルニードが口元を緩める。脇で一部始終を見守っていたルルニーガが徐に口を挟んだ。 「それは脅迫というのではないか、トカゲ男」 「なんだと。犬の分際で儂に盾突くか」 「その一言、聞き捨てならんな」 二匹の化け物は、互いに肩を怒らせぶつけ合いながら、来たときと同じように荒々しく去っていく。その後をチョルチョが長い尻尾を揺らしながら健気に付き従う。 後姿を見送るカルラの表情を汲み取ったのか、チルクが小声で囁いた。 「あの二人、ああ見えて、実は仲が良いのです。 最近、そう思うようになりました。種族の壁は、我々が考える以上に薄いのかも知れません」 チルクの言葉に耳を傾ける。ゴブリン族のこの男もまた、カルラと同じ平和を願う一人なのだろうか。別れの言葉を告げて辞する背中を、カルラは見つめていた。 人間族、魔族、リザードマン族、ゴブリン族、ドワーフ族、エルフ族。 戦乱で互いに傷つけあった種族間の壁は、目にこそ見えないが、確かにそこに存在していた。その壁はどれ程に高く厚いのか、カルラには想像もつかない。それでも、確かな一歩を感じる。 分厚く聳え立つ壁に、小さなひびを入れることが出来た気がした。 「カルラも君主らしくなっただわよ」 何時の間にかポートニックが横に居る。 長年の親友であり、苦楽を共にした戦友であり、そして大事な家族である。 「もっと褒めるですぅ」 カルラは嬉しくて、ついそんな事を口にした。 「偉いだわさ。カルラは英雄だわさ」 ポートニックが微笑んだ。 グリーン公国君主カルラの夢は、願いは、白い雪のように純粋だった。 雪の街。 宵の寒空の下、寝静まった民家の一室。僅かに開いた扉から漏れる一筋の灯りに足をとめた。 明々と灯る暖炉の炎に照らされて、薄暗い部屋に椅子がひとつ浮かび上がる。その椅子に身体を預けた少女の呼吸が、上から被る毛布を穏やかに揺らしている。 柔らかな羽毛が詰められた枕に半ば顔を埋め、口から垂れた涎が白い生地に染みをつくる。少女は、幸せそうな寝顔をしていた。 「照れるですぅ……えへへ」 身じろぎをしながらそんな寝言を呟く。その拍子に毛布が床に滑り落ちた。 「まったく、なんの夢をみているのだわさ」 物音を立てないように、落ちた毛布を拾い上げ少女の肩までかけ直す。 暖炉に照らされた少女の寝顔は、清廉な白い肌の美しさがひときわ際立っていた。 その頬に軽く口付けをする。唇に触れる柔らかな感触。 「寝ているときだけは、素直だわさ」 唇を離し、少女の淡い金色の髪を指で梳いた。指の合間を金色の川となって流れる。 幸せそうに眠る少女が夢見る光景を想い描きながら、扉を静かに閉めて部屋を後にする。 北方の地に今宵も止まぬ雪が降り積もる。 ホント素晴らしいわ -- 名無しさん (2011-08-24 21 06 46) これはEDにしたいくらい素晴らしいよ。 -- 名無しさん (2012-08-04 14 23 34) 既にEDになってる -- 名無しさん (2013-01-05 22 45 59) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vahren_ency/pages/463.html
パーサ出身の聖剣士。エルフォードとは遠い血縁関係にあたる。 軍備に消極的なエルフォードと気が合わず、パーサの森から出奔していた。その後、ホーリートーンと名乗って各地を放浪していた。ラザムの武僧であった時期もあり、珍しいエルフの剣士して有名であった。 戦乱にはあまり興味を持たず、傭兵業をしながら各地を転々としていた。しかし、パーサの壊滅、『大いなる力』の解放を聞きリューネ騎士団に参加する。武僧時代に授かった聖剣と光魔法を振るい、幾多の屍軍と一体のアルティマイト葬った。騎士団分裂の際は、パーサの森を取り戻すためセレンに従う。 他のエルフ達があまりにもアレすぎるので、彼はまともにしたつもりです。 -- 名無しさん (2010-01-02 20 06 29) アレにしてるのは7割方ここの奴等だけどな -- 名無しさん (2010-01-02 20 22 11) アレなのは百合紳士と鬼畜王だけ…。 -- 名無しさん (2010-01-02 20 57 00) そんな事を言うと他のエルフがへんたい化しそうな悪寒 -- 名無しさん (2010-01-02 21 23 42) パーサ出身の精剣士。エルフォードとは遠い血縁関係に当たる。 エルフォードを見るたびに胸が高鳴り苦しくなる。 この感情が何なのかを知るためパーサの森から出奔した。 その後、各地を放浪しその感情が『愛』であると気づくが、 エルフォードの死とパーサの壊滅を聞き、 彼の愛した平和なパーサを取り戻すためリューネ騎士団に参加する。 他のエルフがへんたい化と聞いてつい妄想をしてしまった。 反省も後悔もしていない。 -- 名無しさん (2010-08-04 00 56 10) ↑死ねばいいのに -- 名無しさん (2010-08-04 14 40 33) キャラ性能(スキル)と現行列伝がしっかり整合性とれてていい感じなので真面目な話としてそのままにしておきたい。 -- 名無しさん (2010-08-04 16 16 22) ホーリートーンだけネタにならないのはこういう経緯があったのか -- 名無しさん (2023-11-21 18 41 40) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vahren_ency/pages/329.html
とはいえ、主力がファイターのレオーム家が王都攻略出来たのを見た事が無い。 -- 名無しさん (2010-01-03 04 42 26) 未だにゴートVSムクガイヤのイベントは必ずと言って良い程、ムクガイヤが勝つ レオームの再興は遠い…… -- 名無しさん (2010-04-09 22 53 33) というよりはリューネ騎士団VSラストニ・パクハイトの方がメインなシナリオ。 -- 名無しさん (2010-10-03 19 01 51) どう見てもシナリオ名から想起される戦況ではないよね、レオーム家。 本家FTでは同盟軍による包囲網が完成していたため、如何にもそれらしい状況だった。 が、VTでは西ではチートゴブリンズ率いるフェリル、東は大いなる力のラストニ・パクハイト、そして北はルートガルト主力集結中と、寧ろレオームの方が包囲されてしまっていると言っていい。 CPUではまずこの劣勢はひっくり返せないし、自分で操作するにも相当上手く立ち回らないと厳しいだろう。 -- 名無しさん (2011-02-18 21 36 47) 王都攻略完遂・リチムク誕生をまじめに狙いに行くなら フェリル島はいっそのこと放棄してしまうのが楽。 南方海域と港を押えてムクガイヤ勢力をちまちまと削り自軍のレベル上げを行いつつムクガイヤを 王都に監禁。さらに王都から外への退却用領地が失われるのを待って王都攻略を行う。 あまり時間をかけ過ぎるとアルティマイトに包囲網をぶち壊される。 -- 名無しさん (2011-03-28 21 32 08) ↑に同じく。 海の守りは海賊勢に任せると楽。 また、海上であれば、ダルカン、ゴート等を用いてアルティマイトも各個撃破可能。 アルティマイト撃破後の東進は、弓隊だけでも余裕。 ゴブリンは、ある程度海の領土を盗らせ、優秀な人材(ルルニーガ、アスターゼあたり)をはめて放浪させてしまえば後は楽 然る後にムクガイヤをヌッコロせば良い -- 名無しさん (2011-03-30 10 35 25) フェリルを守りたいならばフェリル城はゴブリンに明け渡してしまおう。 戦力が拮抗していれば敵は城から出てこないので、好き放題矢衾に出来る。 ひたすらゴブリンを撃ち抜いてスナイパーまで作れればしめたものである。 -- 名無しさん (2011-03-30 18 25 45) レオームで何度かやってみたが、決戦の準備を整える時間をどう稼ぐかが肝だと思えた。 何よりも肝要なのは、パーサ・パクハイトをフェリル・ルートガルト方面へ進出させない事。 使用する戦力は当然海賊達。最初からクリンクに配置されているメンバーでも十分いける。 基本は相手の撤退路を奪い、これを取り戻させる事で相手を縛り付けることが目的。 クリンクを放棄して相手を海に呼び込み、いつでもクリンクを奪還できる体勢を整えておく。 アルティマイトが来たら即座に撤退、アンデッドのみならそのまま撃退してやればいい。 海域はルートが複雑なので、立ち回り次第で幾らでも時間を稼ぐ事が出来る。 基本的にアルティマイトとは戦わないので相手のレベルは上がらず、逆にこちらはアンデッド狩りでレベル上げが出来るのもポイント。 因みにこの戦術はアルティマイトを分散配置させられると破綻してしまう。 とはいえ、CPUは何故か一部隊に固めてくれるため、基本的にはこれで上手くいくはず。 -- 名無しさん (2011-05-11 11 42 30) フィーザレスで人材プレイしたら(ルナティック)、115ターン掛った・・・ フィーザレスLv.39 ホルスLv.40 他 -- 名無しさん (2011-11-14 15 00 46) レオーム家:フェリルへ全軍転進→ギストーでゴブリン吸収・フィーザレスで騎士団吸収が出来、戦力を増強する。 ルートガルド:全軍でレオームを海上へ追い落とす→ローグ系やリジャースド・ヨネア・ムームーなど飛行メンバーで各個撃破。 いずれにせよ多方面作戦は難しいので、少しでも人材を獲得しながら進めると吉。 レオームとルートガルドはお互いに人材構成が似ているので、放浪即回収ができて楽しいシナリオである。 -- 名無しさん (2011-12-07 23 27 33) 何気に今まで存在に気づかなかった最初の港上陸イベントで何も考えずに突っ込むとボコボコにされる 何故かこの戦いだけグラフィックが変わってる -- 名無しさん (2012-03-10 02 27 53) まあサンプルみたいなもんだしな。 しかし結構難しいな。黒騎士ってこんなに強かったんだ。普通移動で微妙な印象しかなかった -- 名無しさん (2012-03-10 04 21 56) s4をキオー人材で始めたけどラクタイナ倒してパーサ全域 制圧したのにアルティナ様が返してくれないなのー。 -- 森に帰りたい。 (2012-08-11 21 51 56) 沼地とリュッセルも制圧してもダメならバグかも -- 名無しさん (2012-08-12 13 05 03) やっぱりダメなの-。s3s4をキオー・オルジン・ホリトンでやったけど。 バグっていうよりはパーサ関係者は大陸性はまで働け、ってことかしらー。 -- ルエットをさがしているの。 (2012-08-28 15 15 25) 性は、じゃなくて制覇なのー。 -- はわわわわ (2012-08-28 15 17 06) ↑報告ありがとうございます。 修正しました。 -- 名無しさん (2012-08-29 00 19 30) ムクガイヤで敢えて絶望的な多方面作戦をやるのも割とたのしいと思うの。 -- 名無しさん (2012-08-30 12 27 53) へ~、あんなのがバグ報告になるんだ。 こういうゲームってこうやって進歩するんだね、おじいさんビックリ。 s5で「返還ありがとう」メッセージが出ないのは相手がアルティナ様じゃないから? -- アヒャヒャはげしいのう (2012-08-31 10 33 04) レオーム上陸イベントのユニットアイコンが何故か真っ黒 修正パッチとかありましたっけ? -- 名無しさん (2012-09-20 21 45 44) 王都にいたムクガイヤが援軍として1区に出て来た場合もそれを殺すとリッチー化イベントが起きるみたい。 あと、死霊軍との初戦闘後はどんなに圧勝しても(徒歩火竜剣ダルカンさんとモンク部隊の活躍で死者数0でも)ゴートとイオナがリチムクにドン引きしてる会話が流れます。 -- 名無しさん (2012-12-25 02 06 20) ダルカンがムクガイヤ殺害 リチムク誕生するもそのまま隣接していたダルカンの猛攻で3秒で沈んでいった 最終決戦Fのイベントのような脅威かと思ったらそんなことはなかった -- 名無しさん (2013-10-06 12 31 24) ルートガルトでその他全勢力に喧嘩売りながらやるとかなり楽しめるぞ -- 名無しさん (2014-02-27 11 12 17) 6.5だとリチムクイベント発生しないね -- 名無しさん (2015-05-12 17 42 49) ↑まじかよ 一体どこまでイベントを消せば気が済むのやら リチムクイベントなんてメインどころじゃん -- 名無しさん (2015-05-18 10 24 59) リチムクイベントはただの昔の投稿イベントだよ -- 名無しさん (2015-05-18 20 13 57) いや、そういう問題じゃないだろ 投稿イベントがどんどん消えてるのがどうなってんのかって話でh -- 名無しさん (2015-05-18 23 01 02) 6.8だが普通に起きるぞ 仕様の変更で一時的に起きなかったか、ちゃんと条件満たしてなかったかだろう 確認もせずにとやかく言うことじゃない -- 名無しさん (2015-05-18 23 41 38) ↑アヒャヒャきびしいのう -- 名無しさん (2020-03-14 20 24 23) 「おうとせんりょうせん」と読む。「るーとがるどぜったいせんりょうするまん」ではない -- 名無しさん (2020-10-03 09 37 09) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vahren_ency/pages/584.html
event op_pf22 { scroll(t_dk3) wait() select(seldat, これまでの経緯を回想しますか?) if (seldat == 0) { return() } scroll(s51) wait() hideSpotMark() showSpotMark(s48, 1) showSpotMark(s49, 1) showSpotMark(s50, 1) showSpotMark(s51, 1) msg(流賊軍を率いて侵入したリジャースドによって$ リュッセル各地の制圧が進んでいく中・・・) erase() scroll(t_dk3) wait() showSpotMark(t_dk3) msg(あくまでもパーサの森奪還にこだわるセレンらと袂を分かった竜騎士団は ミシディシを代表とし、@リュッセルへの帰還を目指していた。) erase() hideSpotMark() showSpotMark(t_dk3) wait(30) talk(t_dk4, ミシディシ殿、斥候からの報告です。) talk(t_dk4, リュッセルに踏み入った賊どもはリュッセル王国を名乗り、@沼地に陣取って我らの帰還を阻む心算の模様……) talk(t_dk3, 敵の戦力は?) talk(t_beast1, 多数、としか。@リュッセルに駐屯していた部隊を吸収したようです。) talk(t_dk3, そうか……敵に降ったか。この状況では仕方あるまいな。仲間と戦う事になろうとは。) talk(t_dk4, 経緯はともかく、敵に回ったのならば討たぬわけには行きません。) talk(t_dk3, 解っている。だが、アルティナ様が――リューネ騎士団が掲げた理想を忘れていない者とて残っている筈だ。そう信じたい。) talk(t_dk3, 奴等は力と利益で支配しているだけだ。我らが優勢になれば、再び騎士団に参ずる者とて出て来る筈。) talk(t_beast1, ミシディシ殿……残念ながら、希望的観測をあてにしてはなりません。) talk(t_dk3, ……解っている。$私はアルティナ様でもセレンでも無いしな。どれだけの者が私の名について来てくれるか……) talk(t_beast1, 力を示さねばなりません。それが乱世の習い。) talk(t_dk3, そうだな……まずは一戦、最初の一戦が肝要だ。初戦を取れれば次に繋がる。リジャースドの支配を揺るがす事も出来よう。そこを突く。) talk(t_dk3, 逆を言えば、絶対に一戦目を落とす訳にはいかぬ。) talk(t_dk3, ここで我等が潰えたら、後の世の歴史家どもはなんと言おう? アルティナ様は、間違っていない。闇の世だからこそ灯火が必要なのだ。) talk(t_dk3, ここで理想の火が潰えたら、後の世の者は皆、理想を求めるのは愚かと言おう。甘すぎるやり方だった、とな。習おうとはしなくなる。) talk(t_dk3, アルティナ様を嘲る者さえ出て来るだろう。火が再び燃える事は、難しくなる。あの時、アルティマイトの閃光を浴びさえしなければ今頃は……!) talk(t_monk1, …………それを言っても、仕方ありません。$戦場の事です。$ラクタイナが上手だったのです。) talk(t_dk3, …………) talk(t_dk3, 私などが、生き残ってしまった……$だが、だからこそ果たさねばならぬ責務がある。) talk(t_dk3, 私は、守らねばならん。アルティナ様が掲げた灯火を! その理想の世界を実現する為にも、絶対に負ける訳にはいかんのだ!) talk(t_dk3, だからどうか皆、頼む! 力を貸してくれ! 私の為でなくて良い、アルティナ様が遺された理想の為に!) talk(mirufosu, ……しみったれた代表だな。そんな事でどうする。) talk(t_dk3, ミルフォース殿。) talk(mirufosu, アルティナの火か……ミシディシ、勘違いしてはいけない。それを尊しとしたのは君だけではないぞ。) talk(mirufosu, 我々はアルティナの光に誘われて集った。ガルダーム殿もそうだった。私もそうだ。でなければ人の世になど出て来るものか。) talk(mirufosu, これは君の戦でもセレンの戦でもない。アルティナの元に集った我々リューネ騎士団の戦だ。$我々全員の戦だ。) talk(mirufosu, 君が闇に向かう火を失わぬ限り、力など、頼まれずとも貸すさ。) talk(t_dk3, ミルフォース殿……) talk(t_beast1, 私がもっとガルダーム様のお力になれていれば、リュッセルは守れたかもしれない……その心が、今あります。) talk(t_beast1, 私は、非才の身ではありますが、全霊を賭して戦います。今度こそ、必ず賊どもを打ち破ってみせます!) talk(t_monk1, ……アルティナ様は、この混沌とした世にあって一条の光でした。私は、あの方の理想を守る為にここに居ます。) talk(t_monk1, パーサの抑えはお任せください。闇の軍勢の北上はこの身に代えても喰い止めてみせます。) talk(t_monk1, ですから、ミシディシ殿、リューネの火を、どうか、どうか、よろしくお願い致します。どうか再び理想の旗を!) talk(t_dk4, 竜騎士団、総員、数は減りましたが士気は旺盛です。我がドラグーン隊の長弓にて賊どもを撃ち落として御覧にいれましょう。) talk(t_dk4, 時は、来ました。ミシディシ殿、出陣の合図を。今の騎士団の代表は貴方です。俺は貴方にこの弓を預けます。) talk(t_dk3, …………皆の志、確かに受け取った。) talk(t_dk3, 私は必ず、これに応えよう。賊どもを打ち破り、再びリューネの火で北の空を照らすとここに誓う!) talk(t_dk3, いくぞリューネ騎士団! 進路は北方!$目標地はリュッセルッ!!$出陣だッ!!!!) scroll(s51) wait() hideSpotMark() showSpotMark(s48, 1) showSpotMark(s49, 1) showSpotMark(s50, 1) showSpotMark(s51, 1) msg(リュッセル王国軍陣中――) erase() talk(t_dk5, あの時の小僧が騎士団を率いていると……?$精強を誇ったリューネ騎士団もついに人材が尽きたか。) talk(t_dk5, それとも貴族の名というのはあんな状態になっても通用するものなのか?) talk(t_liz1, アルティナとその側近の死に際してから人が変わったと伝え聞く……) talk(t_liz1, 家の力を利用し砕骨して立場の弱い都督代を支えていたとな……その声望か。) talk(t_liz1, だが所詮は家の力に頼っていた小物……結局、騎士団分裂を止める事はできなかった模様……油断は出来ぬがこうなっては大した脅威にはなりえまい。) talk(t_liz1, それよりも問題は北西の魔王の残党だ。死霊の軍勢に押され、この地を狙っていると聞く。) talk(t_dk5, ふっ……) talk(t_liz1, ……どうした?) talk(t_dk5, なに、因果なものだと思ってな。俺はかつて正義を信じていた。理想を信じていた。あの時の奴が、正義やら理想やらを信じていたとは思えなかったが……) talk(t_dk5, しかし、巡り巡って今の、最後の立ち位置はこれだ。) talk(t_dk5, 俺は力で覇王となり、奴は理想とやらに命を賭けている。) talk(t_liz1, ……) talk(t_dk5, (やってみるが良いさ。この世界は、それほどまでに甘くは無い。貴様が、俺にそれを教えた筈だがなミシディシ)) hideSpotMark() } リューネ騎士団(セレン派)(s6OP案)とセットになっています。 -- 名無しさん (2010-02-27 21 53 48) イイ感じじゃないか 今までのドロドロとした感じが抜けて前向きになってる -- 名無しさん (2010-03-01 16 32 04) 安定のオープニングだな。文句なし。 -- 名無しさん (2012-03-27 16 00 28) S7の状況との整合性を見直したほうがいいと思うな -- 名無しさん (2012-03-29 22 18 54) 整合性あるだろ?むしろどこに違和感を覚えるのか教えてほしい -- 名無しさん (2012-03-30 04 27 00) もふもふがないのがいい -- 名無しさん (2024-01-20 11 54 18) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vahren_ency/pages/444.html
ウェルン沼に居を構える隠棲の魔術師。 世俗を離れた世捨て人であったが、アルティナの招聘に応じてリューネ騎士団の軍師となる。 穹廬奴との戦いにおいて大きな貢献を果たし、「大いなる力」が目覚めた後は北方の悪魔軍への備えとして リュッセルに戻り、後方の防衛と兵站、果ては内政に至るまで奮迅の働きを見せた。 アルティナの死後はセレンを都督代に推薦しよく補佐したが、突如としてリュッセル城に襲撃を仕掛けてきた リュッセル・オーダーによって城を奪われ、撤退を余儀なくされた末に本隊と分断されてしまう。 魔王軍とリュッセル・オーダーによる挟撃を受け窮地に立たされたガルダームはリグナム火山の山頂に単身で陣取り、 寄せ手の眼前で秘めた魔力の全てを放出。リグナム火山を噴火させ、敵軍を大混乱に落とし込む。 ルウェンダーの率いる竜騎士部隊が混乱に乗じて包囲網を突破したことを確認すると、力を使い果たした彼は笑みを浮かべたまま火口に沈み絶命した。 地味にルウェンダーはs6でも生き残ってるんですよね。 -- 記述者 (2009-12-27 10 40 54) ゾーマの列伝との矛盾が…。 -- 名無しさん (2009-12-27 12 27 33) リグナムまで追い詰めたのがゾーマとすればさほど矛盾しないとおも。 -- 名無しさん (2009-12-27 12 34 34) 確かに -- 名無しさん (2023-04-27 18 28 58) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vahren_ency/pages/400.html
消去
https://w.atwiki.jp/vahren_ency/pages/736.html
ULシリーズ ラクタイナ「なぁ、アルティマイト。なんとなくおまえがすごいのはわかったんだが、 なんかこの調子だと詰みそうなんでもうちょっと強いのはないのか?」 アルティマイト「私は製品番号UL-11シリーズのA-06号です。 UL-11シリーズは3392体がロールアウトされ、 現在12体がアクティヴとなっています。私は自立制御AIを搭載し、現場での自立判断、 自動目標判定機能に加え、自己修復機能を備えています。ですが、私の自己修復機能 HP換算で100%を超えるダメージには対応できません。アップグレード版である UL-12シリーズ……通称Ωアルティマイトはこの問題を克服しています。以上、セールスマニュアルから抜粋」 ラ「そうか、じゃあΩを起動させないとな」 Ω「私は製品番号UL-12シリーズB-64号、通称Ωアルティマイトです。従来のUL-11シリーズを上回るスペックと 当機ロールアウト時点での最新型の自己修復機能が特長です。私の後継機にはUL-13シリーズ ありまりますが、そちらもご覧になりますか?」 ラ「ああ、見てみよう」 13「私は製品番号UL-13シリーズA-02号です。UL-13シリーズは自立支援AIの試験運用を目的とした素体です。 私以前のVerのメカは無限反復運動と過剰記憶処理からくる不具合が相次ぎました。それに対応するために全AIに新たにプロテクトを設け、 厳しく階級分けがされました。現Verでは私が指揮官となり、わたし以前のVerのメカを支配します。 さらにその上の階級として私の支配者であるユーザー、つまりあなたがいます。ですので、私と 私の指揮下のメカはあなたに従います」 ラ「指揮官型? ということは、アルティマイトたちを率いられるのか、おまえ?」 13「もちろんです。私は一度に128体のアルティマイトを制御することができます。私自身も 従来比182%の攻撃能力を持ち、戦闘に参加できます。現Verを持って、UL-シリーズの開発プロジェクト は凍結。開発員はRu-シリーズの開発を開始すると私のデータベースにあります。残念ながら Ru-シリーズに関する詳細なデータは私の中にはありません。以上、セールスマニュアルから抜粋となります」 ラ「Ru-シリーズ……だと? 一体それは……」 グリンシャスを漁ってみたらラクタイナは別のULシリーズを見つけた。 UL09「おはようございます。私は型式番号UL09-C82……情報収集を目的に製造された素体です あらゆるものに擬態し、敵勢力に潜り込み情報を収集できます」 ラ「なんだと! じゃあ、とびっきり美人のサキュバスになれ!!」 UL09(サキュバス形態)「こぉ~んなカンジ♪ それで? この姿にしたってコ・ト・ハ、 魔王軍にでもせんにゅ~して来いってコト?」 ラ「うはwww やべぇwww これすげぇwww とても手放せねぇwww」 09「あらぁ♪ 正直なボ・ウ・ヤ……。でも困ったわねぇ~これじゃあシゴトできないわぁ」 だが結局魔王軍にUL09を送り込むことになった。 09「アナタが魔王さまねぇ~、よろしくぅ~♪」 喪「うはwww いい女www」 キオス「わ、わたしだって力を取り戻せばあのくらいのばでぃになりますわ!」 魔王軍がリュッセル北へ攻め込みました! 09「ぷろとんびぃ~~む♪」 竜木氏ず「あきゃー」 スベ「ヒヨッコども、退がれ! ここは私が……」 09「よいこおみなさーん、おねむの時間でちゅよー、ナイトメアっ!」 セレン(混乱)「ああああアルティナさまあぁあああああ!!!!」 竜木氏ず「いかん、セレンを取り押さえ……、ぎぃやああああ!!」 ラ「さすがは俺の嫁。しかし、Ruシリーズは謎のままだな。一体どんな嫁が…」 読むの疲れたー -- 名無しさん (2023-04-30 11 27 56) 名前 コメント